今回は2020年現在の「個人的なUnityのおすすめアセット」を紹介する記事です。私は今300個以上のアセットを持っているのですが、ここではその中から絶対に使ってみてほしい良質なアセットだけを厳選して紹介していきます。
必ずチェック!おすすめの無料アセット5個
では、まずは必ずチェックしてほしい無料アセットを5つご紹介します。もしかしたら今後有料化したり、消えてしまったりするかもしれないので早めにゲットしておきましょう。
なお、以前の記事「【Unity】おすすめの無料アセットまとめ 2019年版」で紹介したものは除いてあります。もっと見たい方はそちらも併せてチェック!
- 2D Flexible Platformer Controller
- Joystick Pack
- Fang Auto Tile
- NaughtyAttributes
- Pixel Adventureシリーズ
2D Flexible Platformer Controller

「2D Flexible Platformer Controller」は、横スクロールアクションゲーム用のキャラクターコントローラーです。シンプルですが壁ジャンプ・壁のぼりやスライディングなど、自分で実装するのが面倒な機能を一通り備えているので2Dアクションゲーム制作のお供に最適です。
Joystick Pack

「Joystick Pack」はスマホゲーム用のバーチャルパッドのアセットです。手軽に使えるので手間をかけずにプロジェクトに導入することができますし、デザインも何種類か用意されていてカスタマイズも簡単です。便利。
Fang Auto Tile

「Fang Auto Tile」はUnityで手軽にオートタイルを使えるようになるアセットです。通常、タイルマップというとタイルの隣接を考慮する必要がありますが、これを使えば5枚の画像を用意するだけで自動的にすべての隣接パターンを生成してくれます。しかもウディタ(=WOLF RPGエディター)用のチップに対応しているので、その規格のオートタイル素材をUnityでも使えるようになります。元ウディタ使いの私には嬉しいアセットです。
NaughtyAttributes

「NaughtyAttributes」はインスペクターの拡張アセット。これを導入してスクリプトの変数に属性を指定することで、その変数をインスペクターに表示させたときのUIを変更することができます(※文章だと説明しづらいのでストアページをご覧ください)。「Odin」という有名なインスペクター拡張アセットがありますが、それの無料バージョンみたいな感じですね。
Pixel Adventureシリーズ

「Pixel Adventure」は、かわいらしいドット絵のキャラクタースプライトの詰め合わせシリーズです(執筆時点では第2弾まであります)。アセットストアには意外とこういうキャラクター画像パックがなくて貴重ですし、しかも無料なのでとてもありがたいですね。2Dのアクションゲーム等を作るときは重宝します。
お金はかかるけど超便利!おすすめの有料アセット10個
次は有料だけど非常に便利なアセットの紹介です。ケチケチするよりも思い切って買ってしまったほうが良いアセットばかりなので、ぜひ課金の参考にしてみてください。
- Easy Mesh Combiner MT
- A* Pathfinding Project Pro
- Data Encryption Tool
- TerraTex
- Mtree – Tree Creation
- PolyWorld: Woodland Toolkit
- Aura 2
- Sci-Fi Arsenal
- Low Poly Weapons VOL.2
- AllSky
Easy Mesh Combiner MT

まず、私が3Dゲーム制作で必ずと言っていいほどよく使っているのがこの「Easy Mesh Combiner MT」です。簡単操作でメッシュを結合することができ、描画の負荷を軽減させることができる必須アセットです。
良心的な値段で価格以上の価値があり、しかもアップデートもそこそこの頻度で行ってくれるので(元々便利なのに)どんどん便利になるのが特徴。これはもう手放せないですね。
ただしスキンメッシュには対応していないので、スキンメッシュを最適化したい場合は姉妹アセットの「Skinned Mesh Combiner MT」を使ってください。
A* Pathfinding Project Pro

「A* Pathfinding Project Pro」は、高速な経路探索機能を提供するアセットです。経路探索というとUnity標準のNavMeshが思い浮かびますが、こちらはそれよりもずっと高速ですし、探索のアルゴリズムも何種類か用意されていてプロジェクトに合ったものを選択できます。
かなり高価(100ドル)なのと多少勉強しないと使いこなせないのが難点ではありますが、それに見合うだけの価値のあるアセットだと思います。経路探索を必要とするゲームを作っているならぜひ使ってみてほしいアセットですね。
Data Encryption Tool

「Data Encryption Tool」はその名の通りデータを暗号化できるアセットです。比較的簡単な操作でデータを暗号化したり平文に戻したりできるので便利です。私は主にセーブデータの暗号化に利用しています。
TerraTex

「TerraTex」はTerrain(地形)のテクスチャを自動で塗ってくれる便利アセットです。傾斜や標高などから適切なテクスチャをペイントしてくれるのが特徴。これがあれば面倒なテクスチャペイント作業から解放されます。
Mtree – Tree Creation

「MTree」は自分好みのリアルな木を作成できるアセットです。Unityエディタ内で好きなように木を作ることができるので、ゲームの雰囲気に合わせた木を用意することが可能です。これさえあればもう木の3Dモデルにお金をかける必要はありません。
PolyWorld: Woodland Toolkit

「PolyWorld: Woodland Toolkit」は、
- ローポリの環境モデル
- ハイポリの3Dモデルをローポリ化するツール
の2つがセットになったアセットです。特に便利なのがローポリ化ツールで、これがあればローポリでない3Dモデルをローポリ化することができ、見た目の統一感を出したり負荷を軽減したりすることができます。ポリゴン系のゲームを作っている方にお勧めです。
Aura 2

「Aura2」は美しい光の表現ができるアセットです。これを使えば
- 窓から差し込む光
- 木漏れ日
などを表現することが可能で、特に遮蔽物が多い環境(建物や森の中など)で非常に美しい光の効果を表現できます。ゲームの見た目を良くしたい場合に効果的です。
Sci-Fi Arsenal

「Sci-Fi Arsenal」はSF風のエフェクトおよびパーティクルの詰め合わせアセットです。銃・レーザーの発射・着弾エフェクトの他、ポータルやアイテム等のエフェクトも入っていて色々な場面で活用できます。
一応SF風ではありますが、リアルすぎずデフォルメすぎない丁度いい感じの画風なのでどんなゲームにも合うと思います。
Low Poly Weapons VOL.2

「Low Poly Weapons VOL.2」はFPS等に活用できるローポリの武器モデルのセットです。とてもシンプルな3Dモデルではありますが、
- 種類が豊富で価格も良心的
- 照準など細部がきちんと作られている(※その辺が適当なアセットが多い)
- オプションパーツが含まれている
といった特徴があり高品質です。無料のVOL.1(お試し版)もあるので、興味があればまずはそちらを見てみると良いかもしれません。
AllSky

「AllSky」は200種類以上のスカイボックスのマテリアルが含まれたアセットです。晴天・曇天からファンタジー向けの空まで本当にどんな空でもあるので、このアセットが1つあればどんなゲームの空にも対応できます。高品質で値段も安いのでとても満足できるアセットですね。
まあ欠点を挙げるとすれば、
- 似たような見た目のものが多い
- 種類が多すぎて容量がデカい(3.6GBもある)
という部分もありますが、それを差し引いてもメリットのほうが大きいのでお勧めです。ちなみにこちらもお試しの無料版があるので、興味があればまずはそちらを見て頂ければと思います。
おわりに:良質なアセットを活用して楽しくゲームを作ろう
以上、私が厳選したオススメアセットを15個ご紹介しました。
本当はもっと色々なアセットをご紹介したいくらいなのですが、そうなると「厳選」とは言えなくなってしまうのでかなり悩みつつ数を絞ってみました。何か1つくらい「これは!」と思っていただけるようなアセットはあったでしょうか?だとすれば記事を書いた甲斐があったというものです。
この記事が皆さんのアセット選びの参考になれば幸いです。