今回はタイトルの通りで「趣味でゲームを作る場合でも需要を考えるべきか?」という個人的な悩みについての話です。
これは私がゲームを作り続けている中で今までずっと抱え続けてきた悩みの一つであり、未だに明確な結論は出ていません。しかし今後もゲームを作り続けるうえで一度じっくりと向き合ってみたほうが良いかなと思ったので、今回このテーマについてアレコレ考えてみることにしました。
ここでは「たとえ趣味でも需要を考慮したゲーム作りをすべきかどうか」についての私なりの考えを整理してみますね。
需要に対する2つの考え方。どちらがベストなのかで悩む
では本題に入る前に…そもそもなぜ私がそんなことで悩んでいるのか?という理由について説明しておきます。
結論から言うと、私がこんなことで悩むのは頭の中に次のような相反する2つの考え方があるからです。
- 趣味なんだから、需要なんて考えずに自分が作りたいゲームを作ればいいじゃん
- いやいや…需要を考えないと誰にも遊んでもらえないよ。遊び手がいてこそのゲームだ
この2つの考え方についてもう少し詳しく見てみましょう。
考え方A:趣味なんだから需要なんて考えなくてもいい
まず一つ目は「趣味なんだから需要なんて考えずに好きに作れば良い」という考え方です。
もしゲーム制作を仕事にするなら需要を考えないと食っていけませんが、そうじゃないなら好きに作って良いんだから自由に作ればいいじゃないかというわけですね。
この考え方のメリットは自分の作りたいようにゲームを作れるということです。好きなようにゲームを作ることができれば制作のモチベーションがアップしますし、自分なりの作風を前面に押し出すこともできるでしょう。
しかし、こちらを取ると「自分が作りたいゲーム」が世の中の需要にマッチしていない場合に誰にも遊んでもらえないという事態になるかもしれません。
考え方B:需要を考えないと誰にも遊んでもらえない
次に二つ目は「需要を考えないと誰にも遊んでもらえない、だから需要は考慮すべきだ」という考え方です。
こちらは趣味であっても需要を考えてゲームを作ることで、より多くの方に楽しんでもらえるようにすることを重視した考え方ですね。
この考え方のメリットは多くの人に自分のゲームを認知してもらえる可能性が高まることです。やはりゲームは遊んでもらってこそ成り立つものですし、もしたくさんの人に遊んでもらえるようなゲームを作ることができればビジネスチャンスにもなり得ます。
しかし、こちらを取ると世の中の需要に縛られて「自分が作りたいゲーム」を作れないかもしれません。
需要を考えたほうが良い場合と、別に考えなくても良い場合がある
さて、それでどちらの考え方がベストなのかを色々考えてみたのですが…結局のところどっちが良いのかはゲーム制作の目的によるという結論になりました。「目的による」というのは、つまり
- 需要を考えたほうが良い場合もあれば
- 特に需要を考える必要がない場合もある
ということです。ではこの2つのケースについてもう少し詳しく見ていきましょう。
需要を考えたほうが良い場合
まず、需要を考えたほうが良い場合は次のような場合です。
- ゲームを有料で販売するとき
- たくさんのコメント・評価が欲しいとき
当然ですがゲームを有料で販売するときは需要を考えないとまず売れません。あとはたくさんのコメントや評価をもらいたいとき(=つまり承認欲求を満たしたいとき)も需要を考えてゲームを作る必要がありますね。
需要を考えなくても良い場合
次に、特に需要を考えなくても良い場合は次のような場合です。
- 自分なりの強い「こだわり」があるとき
- 純粋にゲーム制作を楽しみたいとき
自分なりに「こういうゲームを実現したい」という強いこだわりがある場合や、純粋にゲーム制作を楽しみたい場合は需要を考えない方が邪念が湧きにくくて良いかもしれません。そういうときは自由にのびのびとゲームを作るのが一番なのではないかと思います。
両者の妥協点を見つけるやり方もある
それでここまで「どちらの考えを取るべきか」というような書き方をしてきましたが…よくよく考えてみれば、別にこの2つの考え方は(相反するものではありますが)どちらか一方だけを採用する必要はないんじゃないかと思います。
というのは、例えば「全体の6割くらいは好きに作るけど、残り4割の要素は需要がありそうなものを入れよう」というように妥協点を見つけるやり方もあるからです。その辺は柔軟に考えてもらったほうが自分にピッタリの考え方を得られると思います。
まとめ
以上、簡単ではありますが「たとえ趣味でも需要を考慮したゲーム作りをすべきかどうか」についての私なりの考えを書いてきました。話をまとめると
- 需要を考慮する・しないのどちらにも一長一短がある
- 趣味のゲーム制作で需要を考えるかどうかはゲーム制作の目的による
- 需要を考慮するかどうかを1か0かで考えるのも悪くないが、その間の妥協点を見つけると良い
という感じでしょうか。単に個人的な考えを整理しただけの記事ではありますが、何かしら得るものがあれば幸いです。