今回は「ゲーム制作者としてやってはいけないこと」をランキング形式でご紹介しようという話です。
私はもう何年もゲームを作っていますが、その中で「これをやって失敗したなぁ…」という苦い経験がいくつもありますし、他のゲーム作者さんを見ていて「これはマズいんじゃない?」と思うことも結構あります。そこでここでは自戒も込めて、そのような「ゲーム制作者なら避けたほうがいいこと」を5つご紹介しますね。
※当たり前ですが以下のランキングの順位は私の考えに基づくものです。どれもヤバいことには変わりないのでご注意ください。
ゲーム制作者なら避けるべきことワースト5
では早速ですが、ゲーム制作者なら避けるべきことのワーストランキングは次の通りです。
- 他人が作ったゲームに難癖をつける
- 自作ゲームを誇大広告する
- SNS等で過激な発言をする
- ゲームを難しくしすぎる
- 自分を卑下しすぎる・自信過剰になりすぎる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
第一位:他人が作ったゲームに難癖をつける
まず堂々の第一位は「他人が作ったゲームに難癖をつける」ことです。いや~、これは結構やりがちですが非常にヤバいですね。
一体何がそんなにヤバいのかというと、主に次のような理由が挙げられるからです。
- 他の人に「自分のほうがコイツよりもずっと優れたゲームを作れる」と言っているのと同じだから
- 自分の発言に縛られて身動きが取れなくなるから
ヤバい理由1:他人から見たら非常に傲慢に見えるから
ゲーム作者が他人のゲームに難癖をつけることのヤバさとして、まず「非常に傲慢に見えるから」という理由が挙げられます。
もし難癖をつける人の立場が単なるプレイヤーであれば「こいつイキッてるな」「難癖をつけることしかできない哀れなヤツだ」と思われるだけで済むかもしれません。しかしそれがゲーム制作者ともなると立場上「俺はもっとすごいゲームを作れるんだぞ!」と言っているに等しいので、とんでもなく傲慢に見えてしまい多大な反感を買ってしまうのです。
ヤバい理由2:自分自身の発言に縛られるから
次にヤバい理由は「自分自身の発言に縛られて身動きを取れなくなるから」です。
例えば、あるゲーム作者が「アイツのゲームはストーリーがつまらないからダメだ」と言ったとすると、その人はストーリーがつまらないゲームを二度と作れなくなりますよね。このように誰かのゲームに難癖をつけると、自分は(そういう発言をした以上)より優れたゲームを作らざるを得なくなります。
自分が言った難癖の内容が過激であればあるほど自分自身が縛られることになるので、まさに自分で自分の首を絞める結果になるわけです。
…まあ、ゲーム制作者であれば他人のゲームで遊んだ時に「ここはダメだな」「俺ならもっとこうするのに」という点がいろいろ出てくると思います。なので何か文句を言いたくなる気持ちはよく分かります。
しかしそれを人目に付く場所に晒すとなると、そのゲームの作者の方を含めて色々な人を巻き込んで不快にすることになってしまい誰も得しません。なので仮に不満があったとしても難癖をつけるのは絶対にやめましょう。
第二位:自作ゲームを誇大広告する
次に第二位は「自作ゲームを誇大広告する」ことです。もちろん作ったゲームを宣伝すること自体は大切ですが、過剰に期待感をあおるような宣伝の仕方はしてはいけません。
というのは、人間とは面白いもので「期待していたのと違った」となると大抵ネガティブな印象を持つからです。つまり、例えば思っていたよりもゲームが面白くなければ「なんだこのクソゲーは!」となってしまうというわけですね。
誇大広告をすれば初めはたくさんダウンロードしてもらえるかもしれませんが、いずれ印象が悪くなってクソゲーの烙印を押されてしまい、レビューが荒れて後で興味を持ってくれた方にも悪い印象を持たれてしまう可能性が高いです。
このようなことを考えると、ゲームの面白さを適切に宣伝できるように説明文などを練ったほうが幸せな結果になるのではないかと私は思います。
第三位:SNS等で過激な発言をする
第三位は「SNS等で過激な発言をする」ことです。これについてはゲーム制作に限った話ではないのですが、いずれにしてもせっかく興味を持ってくれたプレイヤーの方をドン引きさせることになりかねないのでやめておいたほうが無難かと思います。
だって、例えばフリーゲームで遊んでいて「このゲーム面白いな、一体どんな人が作っているんだろう?」と思って作者のTwitterを見たら政治の批判ばかりしていた…とか、そんなんだったら超ガッカリしませんか?少なくとも私なら失望するので可能ならそういうのはやめていただきたいですね。
第四位:ゲームを難しくしすぎる
続いて第四位は「ゲームを難しくしすぎる」ことです。これは自分で書いていて「ウッ…頭が…」ってなってきますね。なんせ2回ほどやらかしているので。
…まあゲーム制作では作者がそのゲームのことを一番よく知っていることから、よほどプレイヤーの立場を考えたとしてもゲームが難しくなってしまいがちです。これは個人制作の場合は(程度にもよりますが)仕方ないでしょう。
しかし場合によっては「良かれと思って」とか「面白半分で」難易度を上げてしまうことが結構あります。これは良くないですね。基本的には作者がちょっと簡単すぎかな?と思う程度に調整しておくのが無難かと思います。
第五位:自分を卑下しすぎる・自信過剰になりすぎる
最後に第五位は「自分を卑下しすぎる」ことや、逆に「自信過剰になりすぎる」ことです。
個人的にゲーム制作者の方って
- 自分のゲームがクソゲーかもしれないと心配になるタイプ
- 自分のゲームこそ神ゲーだと思い込んで得意げになるタイプ
のどちらかに当てはまると思います。それで創作において多少不安になったり、逆に多少自画自賛したくなること自体はごく自然だと思うのですが、それが行き過ぎると色々問題が出てきます。例えば
- 心配性タイプ:一人で勝手に自信を無くして負のスパイラルに陥る
- 自信過剰タイプ:ゲームが称賛されなかった場合、憤慨して他人を攻撃する
といった感じですね。もちろん上は極端な例ですが、これらに似た事例は実際に見たことがあるので気をつけたほうが良いでしょう。あまり極端に不安になりすぎたり逆に極端に自信過剰になりすぎないようにしたいものです。
おわりに
以上、「ゲーム制作者としてやってはいけないこと」5つをランキング形式でご紹介しました。
こうしてNG項目を書き出してみると、身に覚えがある項目も少なからずあって「あれはマズかったなぁ…」と改めて反省するばかりです。今後は上記のようなことで反省することがないように重々気をつけたいと思います。
皆さんもぜひ上記のことには気をつけてゲーム制作ライフを楽しんで頂ければと思います。